アンティークデザインの結婚指輪・選び方のポイント
若い人から年配の人まで根強い人気があるアンティーク雑貨や家具、その魅力はどこから来ているのでしょうか?それはきっと、雑貨や家具を通して過ぎ去った時代背景を感じ取ることができるからではないでしょうか。そしてアンティークを好む傾向は結婚指輪や婚約指輪にも反映され、アンティークデザインのリングを選ぶカップルも少なくありません。
アンティークデザインは上品な印象
アンティークとは製造してから100年以上経過したものを指し、芸術的に優れた価値のあるものとされています。法的な定めもあり、100年以上経っているというのが目安です。アンティークと聞くとどこか懐かしくて惹かれてしまうのは、人間が持っている本能的なものなのかもしれません。とくにアンティーク家具の人気や価値は高く、一点ものであることから入手困難となっています。
アンティークデザインを施された結婚指輪には、輝きを放つキラキラ感は余りありませんが、シンプルな中にも上品な印象があると人気です。デザイン的には細かな細工を施し、華美になり過ぎない装飾でおしゃれ感を出しています。結婚後ずっと身につけているリングですから、飽きのこない自分好みのデザインにしたいものでしょう。その点、アンティークデザインは、時が経つとよりしっくり感が増し、年齢を重ねた人にも相応しいリングになります。クラシカル感があって上品な印象を与える結婚指輪を見つけましょう。
ヴィンテージ感のある素材選びがポイント
アンティークデザインはシンプルなイメージが強いですが、素材や技法によってアクセントのあるリングに生まれ変わります。たとえばアンティークデザインに欠かせないといわれているミルグレインは、「千の粒」という意味合いの小さな粒をリングにあしらうのです。「千の粒」は長寿、子孫繁栄、永遠を表した古くからの技法で、ほとんどのアンティークデザインの結婚指輪に施されています。またヴィンテージ感のある素材を選ぶことで、よりアンティーク感が増すでしょう。下記のようなゴールド素材は、アンティークな印象を高めてくれます。
ピンクゴールド(K18PG)
ピンクゴールドは純金に銀や銅を配合しているため、赤みを帯びていてローズゴールドという呼び名があります。優しい色合いにあたたかみを感じる人が多く人気です。
イエローゴールド(K18YG)
プラチナにない華やかさがあり、金色の輝きがおしゃれ感をアップしてくれます。強度にも優れているので、永く身につける結婚指輪の素材としては適しているでしょう。
シャンパンゴールド(K18CG)
シャンパンに似た色合いのシャンパンゴールドは、落ち着いた色合いが男性にも好まれています。希少性も高く肌に馴染みやすいのも人気の秘密です。
このようにゴールド素材は、プラチナ素材と比べるとあたたかいイメージが強く、アンティーク感を出すにはゴールドが優れているでしょう。ミルグレインの技法を施したリングにダイヤモンドをプラスすれば上品さが増し、結婚指輪がより華やかになります。
婚約指輪と重ねづけすれば豪華に
結婚指輪について紹介してきましたが、婚約指輪も結婚には大事なリングです。婚約指輪はプロポーズの際に男性が用意するものであって、結婚の約束の証となっています。男性が女性に婚約指輪を贈るシチュエーションはさまざまで、サプライズ的な演出は多くの女性がときめくものではないでしょうか。
結婚指輪は日常的につけていますが、婚約指輪をつける習慣はなく、結婚後はほとんど身につけないという人も少なくありません。その要因は日常的につけるのは華やかすぎることや家事がしづらいということが挙げられるでしょう。そのため、婚約指輪をつけるのは主にフォーマルな場が多く、結婚式などで活用しているようです。
そのようなことから、近年では婚約指輪と結婚指輪の2つのリングを重ねづけするというのが人気を集めています。同じ素材同士やあえて異なる素材にしたり、結婚指輪のリング幅を細くしたりすることで婚約指輪と上手くマッチするでしょう。プラチナとピンクゴールドのように、違った素材のコントラストも面白いです。
もちろん重ねづけすることでゴージャス感が増しますが、アンティーク感を出したい場合は、キラキラ感を抑え艶消しを施し、上品で落ち着いた感じに仕上げてもらいましょう。単体でも使えて重ねづけも可能なデザインは、活用の幅が広がります。
結婚指輪はシンプルなプラチナに人気が高まった時代もありましたが、昨今はダイヤなどをあしらいデザイン性や素材なども重視するようになっています。アンティークデザインの結婚指輪への注目度も大きく、また婚約指輪と重ねづけできるようなデザインも求められているようです。結婚指輪と婚約指輪をカップルで選ぶことも珍しくない時代ですから、両方のリングを重ねづけできるデザインにしておけば、活用の機会も増えるでしょう。
人それぞれ好みや価値観は違いますから、これがベストというものはありません。しかし、とくに女性にとって結婚指輪と婚約指輪は憧れであり、幸せの象徴だと考える人が多いのではないでしょうか。結婚後も2つのリングを重ねづけする機会があればあるほど、結婚指輪と婚約指輪の存在価値はアップします。